小学生の頃、林間学校でテント泊をした。
その中でも特に楽しかった思い出が、飯盒炊爨(はんごうすいはん)。
後にも先にも飯盒でご飯を作って食べたのは生涯でこの1回だけなのだが、そこで食べたカレーライスがとにかく美味しかった。
あれから長い月日が経ち、遂にキャンプでご飯を炊く機会がやってきた。
最近はメスティンと呼ばれるアルミ製の調理器具が主流となっている。
キャンプや登山、釣りといったアウトドアレジャーを楽しむ人にとっては定番アイテムのメスティン。
メスティンは、炊飯に限らずパスタを茹でたり、炒め物や煮込み料理、インスタントラーメンなど何でも作れる優れもの。
早速自分もキャンプ用に購入し、実際にご飯を現地で炊いてみたところ、ほぼ自動で簡単に美味しく炊けたので紹介していきたいと思う。
Field to Summit ライスクッカー 3合 OF-CARC2
購入したのは、富士見産業(株)というアウトドア用品を展開する会社の「ライスクッカーⅡ」という商品。
ライスクッカーにはⅠとⅡがあり、その違いはサイズによるもの。
今回、ファミリーキャンプ用にご飯を3合分炊きたかったので、ラージサイズであるライスクッカーⅡを購入することにした。
ちなみに、メスティンといえばスウェーデンのトランギアが有名。
更にここ最近は、100均のダイソーでもメスティンが販売されている。
自分も何店舗か探してみたが、どこも売り切れで手に入れることが出来なかった。
そんな時に近所のホームセンターで見つけたのがこちらのライスクッカーⅡ。
基本スペックはこちら。
▷ サイズ:(約)幅19 × 奥行13 × 高さ8(cm)
▷ 炊量:3合
▷ 容量:約1,600ml
▷ 重量:約348g
本体上面から見た感じ。
ハンドル(取っ手)は両サイドに収納できるように設計されており、伸ばして使用することができる。
目盛り付きなので軽量カップは不要。
ご飯を2合または3合炊く時に水とお米の分量が分かるのは便利。
シーズニングについて
箱の側面には、シーズニングについての説明が記述されている。
シーズニングとは、一言で説明するならば「慣らす」ことを指す。
メスティンにおけるシーズニングは、本体表面に皮膜を作ることで以下2つの効果が見込める。
① 料理へのアルミ臭の緩和
② 黒く変色してしまうのを軽減させる
不要論を耳にすることもあるが、米のとぎ汁を使って鍋で煮込むだけなので、時間に余裕があればやっておくに越したことはない。
※ライスクッカーⅡは大きめサイズのため、必然的に煮込む鍋も大きいものが必要。
実際にご飯を炊いてみた
さて、いよいよキャンプ場で夕食作りの時間がきた。
炊き方の手順として、まずはお米を研ぐ。
次に、30分から1時間程水に浸す。
これを行うことで、炊き上がり後のお米がふっくらすることと芯が残りにくくなるというもの。
料理を要領良く進めるためには、事前にこの工程までを早めに済ませておこう。
※我が家は段取り悪く、ここでお腹を空かせながら30分待つ羽目に。
ミニ焚き火台「ヘキサ」に固形燃料を2つセット。
1合であれば1つで十分だが、3合と量が多いので2つ使うのがポイント。
蒸気でふたが空いて水分や熱が逃げない様に重りを乗せて、メスティンを火にかける。
ちなみに、このちょうど石はキャンプ場内で息子が見つけてきてくれたもの。
※息子が妙に気に入っているので、次回以降もこの石を使っていく予定。
約20分程そのまま放置で、自然に消火するのを待つ。
消火後、どうしても気になって一度ふたを開けてみたら、とっても美味しそうに炊けていた。
熱が逃げない様にタオルを巻いて、逆さまにして約10分蒸らす。
いよいよ完成!
まとめ
お待ちかねの夕食タイム。
初心者キャンパーの我が家があれこれ首を突っ込みすぎて自滅しても嫌なので、カレーのルーに関しては無難にレトルトのものにした。
それでも、ご飯はしっかりと甘く適度な柔らかさで、普段の炊飯器と何ら違いもない仕上がりで感動!
子どもたちも
「美味しい!」
と言ってお代わりもしていたので、作った自分としても嬉しかった。
最初は、
「失敗したらどうしよう…」
と内心思っていたが、そんなことは杞憂だった。
分量や手順をしっかりと守れば、初心者でもメスティンで簡単にご飯は炊ける。
余談だが後日、自宅で炊き込みご飯を作ってみたが、こちらも簡単で美味しく炊けた。
メスティンを使ったレシピは他にもたくさん紹介されているので、レシピ本も参考にして料理のメニューの幅を広げていきたいと思う。
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