我が家の庭には幾つか庭木が植えられている。
庭木自体に特別不満もこれと言ってないのだが、何かしらの変化を加えたいと最近考えていた。
木を抜いて植え替えるには素人だと難しいし、お金もそれなりに掛かる。
「何か見栄えを変えられないだろうか?」
と色々と試行錯誤していた結果、地面の部分に手を加えることにしてみた。
それが今回買ってみた「バークチップ」
手軽な作業でメリットも多く得られ、仕上がりもおしゃれな感じになるバークチップについて、早速紹介していきたい。
バークチップとは?
バークチップとは、ウッドチップの一種で庭や花壇といったガーデニングに使われるチップ。
屋外だけでなく、自宅やお店に飾られている観葉植物の鉢の中で見かけることも多い。
他にも、遊園地などのテーマパークでもよく使われている。
原料は、赤松や黒松などの樹皮で、赤黒い色が特徴的。
今回購入したのは、(株)プロトリーフが販売しているバークチップ。
園芸用土に特化した会社で、二子玉川には「ガーデンアイランド玉川店」を展開し、花苗や樹木、園芸雑貨なども取り扱っている。
ちなみに、植物の地表面をビニールなどで覆うことを「マルチング」と言うが、バークチップを敷くこともマルチング作業の一種に当たる。
バークチップを敷く効果やメリット
大きく分けて5つのメリットが挙げられる。
1. 庭の景観向上
2. 雑草防止効果
3. 保温効果(冬季)
4. 乾燥対策(夏季)
5. 病気予防
ここでは主に以下の2つについて触れたいと思う。
お洒落で雰囲気が良くなる
何と言っても、まずは見た目・見栄えの観点から。
地表面が土のままだと、多少なりとも味気ない印象を受けてしまう。
こちらが敷く前。
バークチップのマルチング後。
何となく南国のような開放感も感じられる。
雑草対策になる
定期的にお手入れをしていても完璧に雑草を防ぐのは難しいもの。
そんな時に役立つのがバークチップで、以下の効果がある。
1. 日光を遮断することで雑草の成長を妨げる
2. 風で飛来してくる雑草の種子を土に付着させない
ただし、バークチップを敷く箇所にもともと雑草が生えている場合は、あらかじめ雑草を根からしっかり除去して整地しておく必要があるので注意しよう。
より確実に雑草対策をしたい方は、除草剤や防草シートを併用すると良い。
気になる点やデメリットについて
幾つかバークチップを敷くことで気になる点もあるので挙げておきたい。
土の乾き具合が分かりづらい
今までと違い地表面が直接見えなくなるため、土の乾燥具合が分かりづらくなる。
その為、水のやり過ぎにならない様に注意しよう。
「毎朝決まった時間に水やりをする」
といった従来のルーチンがあるとしても、適宜バークチップを少しずらして土の状況を確認するなどの工夫が必要。
虫やカビが付くことがある
アリやダンゴムシは日陰や暗い場所を好んで寄ってくる傾向がある。
また、水分や湿気が多いとバークチップにカビが生えることもある。
これらの基本的な対策としては、出来るだけ日当たりの良い場所にバークチップを敷くことと過剰な水やりにならない様に気をつけること。
それでもどうしても気になる方は、防虫効果の高いものを選ぶようにしよう。
強風で飛ばされる可能性
ウッドチップと比べるとサイズが大きいとは言え、バークチップも一つ一つは非常に軽い。
台風などの風が強い日に、
「隣家や道路へ飛んでしまうのでは?」
という心配や不安は残るもの。
そんな時は、「仕切り」を作っておくのが安心。
仕切りを作る方法として、レンガやブロックで花壇フェンス(ガーデンエッジ)を作るのが一つの手段。
もう一つは、見切り材を使うこと。
我が家では、芝生の侵入を防ぐために各所で根止めストッパーで囲っている。
この根止めストッパーが横からの強風を守る壁の役目を果たすことで、風に飛ばされるリスクを大幅に抑制させている。
まとめ
バークチップを庭木の周りに敷いたことで、雑草を抜く手間もなくなり、お庭のエクステリアとしてもおしゃれな空間に様変わりすることができた。
今回購入した量は5L用で、直径30cmの土がある庭木3本分に使用出来た。
一般的な目安としては、厚さ5cmの場合で1平方メートル辺り50〜60L位が必要。
注意事項や懸念点は上記でも触れたが、基本的にはバークチップを敷くだけなので、作業方法としても簡単。
ちなみにバークチップの原料は木なので、いずれ時間が経つと土に還っていく。
短期間で土に還ることはないが、定期的な補充が必要になるので、ガーデニングをお手入れする際にはバークチップの状況も気に掛けるようにしていただければと思う。