我が家の子どもたちは本を読むのが大好き。
息子のお気に入りは小学館の図鑑NEOシリーズ。
その中でも子供たち全員が好きなのがやっぱり漫画。
最近のお気に入りは、「はたらく細胞」など身体の勉強に役立つ漫画や中学受験をテーマにした「二月の勝者」。
少しでも時間を見つければ読み漁っていて、少し不安を覚えるほど。
どうせならもっと勉強に役立つ漫画を買ってあげようかな〜
こう思って色々と考えてみて辿り着いたのが「歴史漫画」
高校受験や大学受験はもちろんのこと、小学生でも中学受験を目指す子であれば社会の試験に歴史問題は出題される。
実はちょうど我が家の小学生の子供も中学受験を目指している。
そんな背景もあって、歴史の勉強を漫画を通じて学べる「歴史漫画」を子どもたちに提案したところ、
「ぜひ読みたい!」
と前向きな回答。
ということで、今回は我が家が購入したおすすめの歴史漫画について紹介していきたいと思う。
角川まんが学習シリーズ 日本の歴史
こちらが数ある出版社の中から我が家が選んだ「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」
2016年から5年連続で売上1位という結果を残している歴史漫画で、中学受験・高校受験・大学受験と各年代で受験を目指す学生にも人気が高い。
もちろん1巻ずつでも購入は可能だが、断片的な学習にならないようにするために思い切ってシリーズ全15巻をセットで購入。
加えて、別巻4冊も付いているので計全19巻と読み応えも十分。
このような歴史漫画は、大抵近所の図書館だったり学校の図書室にも置いてあったりするもの。
ただし、
- 読みたい時に貸し出されている
- 絵タッチが古い
- 最新の内容が反映されていない
など、何かと弊害も多い。
※最近のご時世だと、借りて読むにあたり衛生面という観点も少し気になるところ。
これらの面からも、子どもが学習に取り組むにあたり馴染みやすく且つ必要とする時にいつでもすぐ手に取れる環境は大事だろうという結論に辿り着いて購入した。
次項では「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」のおすすめポイントを簡単に紹介していきたいと思う。
全体の流れがつかみやすい
まず最初に感じたことは、全体の流れがつかみやすいこと。
例えば「鎌倉時代」といったように各巻ごとにその時代の特徴について触れているのだが、実際に読んでみるとその時代に何が起きてどうなったのかが良く分かる。
このシリーズの著者は東大の山本博文教授という方で、東大流の流れを掴むという技法で構成されているとのこと。
ただ歴史の知識を問うのではなく、歴史を考えさせる点を重視しているために大きな流れをつかめるように監修されている。
そのために、「人物を中心とした物語」と「時代の大きな流れ」の二つを主眼に構成されているのだが、あまりそのような点は意識せずとも理解が進み純粋に読んでいて楽しい。
また、冒頭にはその巻の登場人物を相関図が載っている。
歴史上の人物は何かと似たような名前が多いので、相関図で振り返りながら読むことができる。
そして、図説のようなイラストや写真付きの解説ページもあるため、その時代の舞台となった場所や文化なども学ぶことができる。
巻末には年表もある。
軽くて持ち運びやすい
子供たちは普段家の中で読んでいるのだが、たまに外出する時に持っていくことがある。
外出先で読むというよりは、車や電車での移動中の時間潰しに読んでいるのだが、スマホをいじったりゲームをするよりもよっぽど親としても嬉しい限り。
それを叶えているのが、本のコンパクトさ。
四六判と呼ばれるサイズでいわゆる単行本と同じ。
ショルダーバッグやウェストバッグといった小さめのカバンにもちゃんと入る。
場所を問わず、読みたいときに読めるサイズ感は便利。
収納もこんな感じでしやすいので、親目線としてもありがたいところ。
イラストが現代的で馴染みやすい
どうしても図書館などで借りる本は昭和っぽい感じのイラストが多いイメージだが、この「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」は現代的なタッチで読みやすくなっている。
巻ごとに異なるイラストレーターが描いているのだが、ふと15巻を読んでいた時に
「どこかで見たことのある絵だなぁ」
と思っていたら、何とスタジオジブリの近藤勝也さんのイラストであることに気づいた。
こちらは「DEATH NOTE」の小畑健さん。
純粋にカッコいい。
「1巻毎に絵が違うと読みづらいかな?」
と思っていたが、シリーズ全体の監修自体は全て同じ方でもあることから、違和感を感じることもなかった。
「ただ単に今風」というだけでなく、人気漫画家を採用している点も親しみやすい大きな要素となっている。
近現代史もしっかり学べる
2020年度から導入される新学習指導要領では、近現代史を学ぶ「歴史総合」が高校の必修科目となった。
ますます近現代史の重要性が増している中で、別巻全3巻はまさに打ってつけのパート。
「世界と日本の歴史の相互関連性」が、読んでいるだけで自然と理解できるような感じに構成されている。
例えば、オイルショックの部分では単に日本で起こった影響だけでなく、その前に世界で何が起きていたのかといった背景も合わせて描かれていて、子供にも感想を聞いてみたが非常に分かりやすかったと好評だった。
近現代史の全3巻は、第一次世界大戦から平成が終わる時代までを描いていて、トランプ大統領やアベノミクスといった比較的最近まで耳にしていた人物・ワードも登場する。
まとめ
こんな感じで「角川まんが学習シリーズ 日本の歴史」について紹介してみた。
子供の歴史の勉強用に役立てる目的で購入したのだが、大人の自分も読んでみると意外に結構はまって面白い。
この歴史漫画がきっかけで、長女は初めて大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を見るようになり、今は戦国時代がお気に入りの模様。
そういう意味でも、歴史に興味を持ってもらえたみたいで親としても嬉しい限り。
読む以外にも、おまけとして限定3大特典である「戦国すごろく」、「近現代史まるわかりすごろく」、「戦国武将のぼり旗デザインしおり定規5枚セット」も付いてるので遊びながら学ぶこともできる。
歴史の勉強というとその昔は暗記勝負的な部分もあったが、やはり学校の授業や教科書だけだとどうしても記憶に残り辛い。
その点、漫画だとスーッと頭に入ってくるのか、子供自身もしっかり覚えているので一定の効果を実感している。
なので、深く学ぶというよりはイメージを湧かせるための副教材的な感じで導入すると良さそう。
このシリーズは東大受験専門の指導塾である「鉄緑会」も太鼓判とのこと。
難関私立中学の受験を目指す子から大学受験まで使えるものになっているので、受験対策として活用したい人も一度検討されてみてはいかがだろうか。