ここ最近、子どもが通っている小学校で流行の遊びがあるとのこと。
どんな遊びなのかを聞いてみたところ、「立体四目並べ」というゲームらしい。
「立体四目?」
自分は聞いたことがなく初めて知ったのだが、「2人対戦型で縦か横または斜めのいずれかに同じ色の球を4つ先に並べれば勝ち」というルールのゲーム。
本人は純粋にクラスメイトと勝ち負けを楽しんでいるようだが、自分でも少し詳しく調べてみると、単なる遊びではなく非常に頭を使う知育ゲームだった。
よほど気に入っているのか、
「家でも遊びたい!」
と強くお願いされたこともあったので、昨年のクリスマスプレゼントに買ってあげることにした。
やってみれば意外に大人もハマる、「立体四目」について今回は紹介していきたいと思う。
立体四目並べ
購入したのは、こちらの立体四目。
内容品は、16本の棒が刺さった本体と、黒と白の球がそれぞれ32個ずつ。
サイズは約10 x 10 x 8.5(cm)
手に持てるくらいのサイズ感。
作りは木製なので、遊ばない時はインテリアとして飾っておくのも良さそう。
ルールはシンプルで簡単
ここで対戦ルールについての説明をしておこう。
手順は以下の通り。
① 玉を全て外す
② 自分の球の色を決め、先手と後手を決める
③ 順番に球を1つずつ棒に刺していく
④ 縦か横か斜めのいずれかに、同じ色の球が4つ揃えば勝ち
要は、方向は問わないので先に4色並べた方が勝ち、というシンプルなルール。
実際に子どもと対戦してみた
ということで早速子供と対戦して遊んでみた。
1試合に掛かる時間は長くても大体5分くらいなので、集中力が維持できる。
この日は3試合戦ってみて、結果は自分の2勝1敗。
こんな感じで、見事に斜めに並べて勝てた。
一応父親の面目を保てたが、結構子どもも強い。
ちなみに、使用していく球は空き箱を活用すると失くす心配もないので捨てないで取っておくと安心。
立体四目で遊べば、様々な力が身に付く
実際に対戦してみて分かったのだが、まず何よりも思った以上に面白い。
そして、色々な力が養われると感じた。
具体的には次の3点。
▷ 注意力
▷ 先を読む力
▷ 空間認識能力
注意力
まず「注意力」についてだが、立体四目では勝ちを狙いに行きつつ負けない戦い方も考えなければならない。
すなわち、攻めと守りを同時に行う必要がある。
うっかりしていると、簡単に勝負がついてしまう。
その為、攻めのことばかり考えていると、実はこっそり相手に狙われていることに気づかない可能性が高い。
四方八方から攻めることができる一方、相手も四方八方から攻めてくるので注意が必要。
ひとつの物事(攻撃)に集中しながらも、周り(守備)に意識が払える注意力が身につかないとなかなか勝てない。
先を読む力
2つ目は「先を読む力」
先のことを考えずに、分かりやすい単調な攻め方だと簡単に相手に意図を感じ取られてしまう。
将棋でもそうだが、相手に勝つためには何手も先を見越して手を打っていく必要がある。
守備も同様で、
「この手は何の意味があるのだろう?」
と相手の考えを先に見破ることができれば、ピンチを未然に防ぐことができる。
空間認識能力
3つ目は「空間認識能力」
立体四目が将棋やオセロと決定的に違う点は、3次元の立体ゲームであること。
外側の縦や横・斜めだけならまだしも、奥に向かって斜めに揃う場合も勝ちとなる。
このような勝ち方が出来る子は、目に見えない内側の部分がどのような配列になっているかを認識・想像する力があると言える。
例えば、小学生の算数の問題でサイコロの展開図が出題された時に、パッとイメージして回答ができるようなトレーニングとしても役に立ちそう。
さて、下の写真も4つ並んでいる。
どこが4つ並んでいるかお分かりだろうか?
まとめ
こんな感じで、最近購入した立体四目について紹介してみた。
自分が感じた勝ち方のポイントとしては、「戦略を立てること」と「複雑な構造の中からチャンスを見つけること」の2点。
そのためには、集中力と幅広い視野でゲームを楽しむのが大事。
また、必勝法といった勝ち方のコツもあるらしいが、その辺りはこれから子どもたちとたくさん遊びを重ねていく中で見つけていきたいと思う。
ということで、結果的に大人の自分が完全にはまりつつあるが、子どもにとっても立体四目は奥が深い学習教材のようなもので脳トレにも役立ちそう。
子どもだけでなく大人同士でも楽しめるので、家族で遊びながら色々な力を身につけたいと思っている方は一度チェックしてみてはいかがだろうか。