日本全国を巡れば、色々なジャンルの博物館や工場見学、美術館などがあると思う。
例えば乗り物一つに絞っても、「鉄道博物館」、「日本自動車博物館」、「航空科学博物館」など細かく挙げればキリがないほど。
そんな中、ごく一般の人にとっては非常に珍しいテーマパークがある。
それが、鹿児島県薩摩川内市にある「甲冑工房丸武」だ。
甲冑工房丸武は、その名の通り甲冑や鎧・兜を製作している工房なのだが、元々は1958年に釣竿メーカーとして設立。
その後、1973年に創業者田ノ上忍の趣味でもあった鎧兜で手先の起用さを生かし、甲冑工房へ転身した会社。
ちなみに、時代劇やNHK大河ドラマなどテレビや映画で観る甲冑の殆どがこの工房から作られているというのは、自分もこの地を訪れて初めて知った。
今回は、そんな日本の歴史を感じさせてくれる甲冑工房丸武について、紹介していきたいと思う。
甲冑工房丸武(旧川内戦国村)の基本情報
甲冑工房丸武は、鹿児島県薩摩川内市内に位置している。
入場料は無料で、甲冑の展示や製作する工程を見学したり、着付け・撮影、食事や土産の購入をしたりすることができる。
施設概要 |
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名称 |
甲冑工房丸武(旧戦国村) |
電話番号 |
0996-26-3113 |
所在地 |
〒899-1923 鹿児島県薩摩川内市湯島町 3535-7 |
開館時間 |
9:00-17:00 ※入場は16:30迄 |
入館料 |
無料 |
アクセス |
【バス】 川内駅より南国交通バスにて約30分(¥150) 【車】 薩摩川内水引I.C.より約10分 |
駐車場 |
あり 約100台 |
URL |
丸武 場内見取図マップ
こちらはパンプレットに載っている見取図。
全体的に緑豊かで芝生や庭木の手入れも行き届いており、館内の清掃も綺麗に整えられている。
時代劇などの映画村の様な雰囲気で、衣装撮影スポットとしても人気が高そう。
甲冑工房の製作現場
ここでは鉄板1枚の切り出しから完成するまでの工程を見学することができるエリア。
製作は熟練された職人の手や感覚によって生み出されており、設計図も存在しないとのこと。
作業風景の一部。
各工程毎に説明資料を通路に掲示しているため、イメージし易く分かりやすい。
※12時から13時までは休憩時間。
戦国武将展示館
ドラマや映画などで観る甲冑が展示されているエリア。
展示されている甲冑の足元には価格も表示されている。
「徳川家康」の甲冑。
お値段は165万円。
こちらは、「武田信玄」の甲冑。
お値段は何と、209万円。
写真は一例だが、NHK大河ドラマ「葵」、「北条時宗」、「利家とまつ」、「天地人」などにも衣装を提供している。
国民的名作ゲーム「ドラゴンクエスト」のロトの鎧もミュージアム用に製作。
他にも、auのCMで桐谷健太さんが演じる浦ちゃん(浦島太郎)が身につけている衣装も、甲冑工房丸武が製作。
お食事処 匠屋
園内には食事が出来る場所が用意されている。
各種定食やうどん、そば、鹿児島で有名なそうめんを始め、子供向けにお子様ランチだったり、たこ焼きなどの軽食も販売していたりとメニューの種類も非常に豊富。
また、値段についても非常に良心的なのが素晴らしい。
自分が注文したのは、カツ丼で680円。
鹿児島で有名な黒豚を使用しているかは分からなかったが、柔らかくて非常においしい。
子供たちは、ざるうどんを注文。(380円)
営業時間は11時から16時までで、軽食を除く食事の販売は14時半まで。(水曜定休)
まとめ
他にも戦国武将グッズなどを販売しているお土産屋さんや射的場、着付撮影館などもあって、目的や用途によって色々と楽しめる甲冑工房丸武。
甲冑に関しては、お子様の七五三や端午の節句などの子供鎧にも販売対応している。
着付体験のラインナップ。
また、NARUTOやBLEACH、るろうに剣心、犬夜叉などアニメファンによる和装のコスプレ撮影にも応じているとのこと。
時代劇や大河ドラマ、戦国時代や武将好きの方は、時代をタイムスリップした感覚を味わえる「甲冑工房丸武」へ是非一度訪れてみてはいかがだろうか。