「ななつ星」、「ゆふいんの森」、「指宿のたまて箱」
今挙げたのはあくまでも一例で、九州には日本でも屈指の人気を誇る観光列車がたくさんある。
快適さやスピードを求める方には九州新幹線を利用する手もある。
これらの利便性や快適性とは正反対に、熊本県と鹿児島県を走る第三セクターの鉄道会社、それが「肥薩おれんじ鉄道」だ。
今回は、ぶらぶらとのんびりした気分で乗車してみた感想を紹介したいと思う。
車体デザインについて
車両は1両編成で、今回自分が出会ったのはこちらの2つの車両。
一つ目は「鹿児島市平川動物公園」バージョン。
天井には、フォトコンテストやスケッチで入賞した作品が飾られている。
もう一つは「映画 かぞくいろ-RAILWAYS わたしたちの出発-」バージョン。
この映画は、有村架純さん、國村隼さん主演の鹿児島と熊本を結ぶ肥薩おれんじ鉄道を舞台(ロケ地)にした家族愛をテーマにした映画。
晶は、夫・修平とその連れ子・駿也と東京で幸せに暮らしていたが、修平の突然の死で生活は一変。残された駿也と共に夫の故郷・鹿児島へ向かい、まだ会ったことのない義父の節夫を訪ねる。節夫は、運転士の仕事一筋で家族を顧みずに生きてきたが、突然やってきた晶たちを戸惑いつつも受け入れ、3人の共同生活が始まった。そして晶は、亡き修平の子供の頃の夢でもあり、電車好きな駿也のため、鉄道の運転士を目指すことに。「このままじゃダメだって分かってます。変わりたいんです。」血のつながらない息子の母として、そして運転士になるため真っすぐに生きようとする晶の姿に、これまでの人生で見出せなかった<大切なこと>に気づいていく節夫。愛する人を亡くし、一度家族を失った3人は、もう一度<家族>になれるのだろうか―。
※公式HPより
車内には、出演者のサインも飾られている。
乗り降りについて
整理券を受け取り、運賃を運賃箱に投入する仕組みで、いわゆるバスと同じ仕組み。
ローカル線の雰囲気をどこか感じられる。
ちなみに、川内、阿久根、出水、水俣、八代など主要な駅では自動券売機で乗車券を購入する。
車窓の風景
さて、車窓からは飽きさせない程美しい風景が続く。
正面からの眺め。
先が海にも見えるが、空の色のグラデーション。
折口駅の看板。
地元、阿久根市出身の「はまさきちい」さんという方が描いたらしい。
折口駅を過ぎて、阿久根駅に向かうところで海が見えてきた。
青い海と青い空。
南国鹿児島の海は本当にキレイ。
川内駅。読み方は「せんだい」
おれんじ食堂
おれんじ鉄道では、「おれんじ食堂」という食堂列車も運行している。
沿線で取れる地元の食材を使用したメニューを提供しているようで、記念日などにも人気のプランとなっている。
パンフレットにも沢山のプランが用意されていた。
まとめ
乗車したのは8月の夏休み時期の午前中だったからか、乗車率としては5割程度だったと思う。
一時間に一本程度の運行状況で、利便性として考えると不便な点もあるし、車社会の地域だからその点は致し方ないかと思う。
それでも、食堂列車を作り出したり、くまモンとコラボしたくまモン列車を運行したりと、沢山のアイデアで地域の住民や観光客をどこか惹きつける「肥薩おれんじ鉄道」
次に乗る機会があれば、今度はおれんじ食堂をぜひ利用してみたいと思う。