世界的に広がる新型コロナウイルスの流行によって、ここ数年で人々の暮らしが大きく変化した。
従来、会社に出社して仕事をすることを当たり前としていた企業の多くは、テレワークを導入し在宅勤務の普及が広がった。
学生においても、ギガスクール構想の元で生徒1人ずつに対し、パソコンやタブレットといった機器を配布し、オンライン授業の取組がなされている。
我が家の子どもたちが通う小学校も、全ての生徒に1台ずつ配布され、学級閉鎖や家族に体調不良者が出て通学できない時は、オンライン授業に切り替えている。
これらの取組は学校の授業に限らず、塾といった習い事に関しても同様の広がりを見せている。
今や子どもが通う学習塾でも、教室でも自宅からのオンライン接続でもどちらでも可となっている。
もちろん対面による授業で得られるメリットもあるが、送り迎えが不要になったり感染症対策になったりとオンラインによる学習メリットも大きい。
IT化が進んで便利な世の中になったなぁ
と感心していたところ、液晶モニターやプロジェクター、デスクライト等で有名な台湾の電気メーカーBenQ様より、
「近日日本で発売される語学学習向けスピーカーを体験されてみませんか?」
と声を掛けていただいた。
BenQ様とは、以前も子どもの学習用デスクライトの件でお世話になり、自分のお気に入りのメーカーの1社。
まだ発売前とのことで可能な範囲で内容を伺ったところ、「これまでにないはっきりとした自然な人の声、そして安心モードによる最適な音量が体験できる」とのこと。
「なるほど〜、それは一度体験してみたい!」
と思い、1台お試し用に提供いただき、子どもも交え色々と使ってみることにした。
結論を先に一言で述べてしまうと、耳にも安全で本当に人の声がよく聞こえるように設計された新しいタイプのスピーカーだった。
語学学習向けスピーカーと銘打っているが、決してそれ専用ではなく通常使用のスピーカーにも十分使える、まさに一石二鳥のスピーカーと言っても過言ではない。
「耳にも安全ってどういうこと?」
と思う方もいるかもしれないが、そのあたりについても本題で触れていきたいと思う。
ということで、今回はBenQ社の語学学習向けのスピーカーについてレビューしていきたい。
BenQ 語学学習向けBluetoothスピーカー treVolo U
こちらが今回提供いただいたスピーカー「treVolo U」
スタイリッシュなデザインでありつつ、ブルーカラーの爽やかさで子どもにも馴染みやすそう。
基本的な使用については以下の通り。
▷ 電源:DC 5V/2A ※USB Type-C経由
▷ 充電時間:3時間で約80%
▷ 再生可能時間:約12時間
▷ Bluetooth規格:Bluetooth 5.0
▷ 入力:3.5mmオーディオケーブル、USB Type-C
▷ 音声コントロール:有り
▷ 音声モード:音楽モード、動画学習モード、ライブ学習モード
▷ サイズ:約174 x 95 x 81(mm)
▷ 重量:約760g
▷ 専用アプリ:有り
早速開封して中身を確認。
大きさのイメージとして、手で持ってみるとこんな感じ。
内容品はこちら。
▷ スピーカー本体
▷ 電源プラグ
▷ オーディオケーブル(3.5mmケーブル)
▷ USBケーブル(Type-C)
▷ クイックスタートガイド
▷ 保証書
▷ 規制声明書
続いて、電源のセッティング。
まず本体の裏側にあるUSB Type-Cの入力端子と電源プラグをつなぎ、コンセントへ差し込む。
ちなみに、USB経由の給電でも対応できた。
次項から、「treVolo U」の機能について紹介していきたいと思う。
3つの音声モードから最適なモードを選べる
まず最初に触れておきたい魅力的な点が、音声モードについて。
「treVolo U」には、こちらの3つの音声モードが内蔵されている。
- 音楽モード
- 動画学習モード
- ライブ学習モード
使用するシーンに応じて音声モードボタンを押して変更することで、最適な環境を生み出すことができる。
音楽モード
こちらはその名の通り音楽を聴きたい時に選ぶモード。
語学学習用に特化したスピーカーだけだと使い道がかなり限定されてしまうが、スピーカーとしての一般的な用途である音楽鑑賞に適したモードを用意してくれている点が素晴らしい。
音楽モードを使って、ロックやジャズなど一通りのジャンルをそれぞれ鑑賞してみたが、高音・低音共にバランスの良い音質というのが所感。
普段使いとしても十分に使えそう。
動画学習モード
次に動画学習モード。
こちらは主に配信動画で学習する時に選択するモード。
我が家では、普段iPadに内蔵されているスピーカーをそのまま使っていた。
そこで、「treVolo U」の動画学習モードを使ってみると、明らかに人の声がよく聞き取れるようになった。
文章では伝わりづらいかもしれないが、聞き取りづらい部分がより鮮明に耳に入ってくるイメージ。
ライブ学習モード
3つ目は、ライブ学習モードで個人的に一番感動した機能。
こちらは、リアルタイムでのやり取りに最適なモード。
リアルタイムでのやり取りの時によくある障害が、周囲の雑音が入って聞き取りづらくなること。
先ほどの動画学習モード同様に人の声がよく聞こえる点は変わらないが、雑音が少なく音声の収集に特化する効果があり非常に聴きやすい。
これは、「treVolo U」にはノイズや周囲の環境音を減少させるエコーキャンセラー技術が搭載されているため。
そう言った点では、社会人においても在宅ワーク中に発生するビデオ通話やオンライン会議に活用しても良さそう。
安心モードで耳に優しい
次に便利な機能として安心モードがある。
この安心モードは、自動的に最適な音量に調節してくれるという機能。
我が家でも実際にあった事例だが、特に子どもは知らず知らずのうちに勝手に音量を上げてしまっていることがある。
また、イヤホンを付けて学習していることもよくあるが、「長時間付けていて耳が痛くならないかな?」と心配になることがある。
今まで子ども達はこんなイヤホンを付けていた。
この安心モードの仕組みを調べてみたところ、赤外線通信と周囲の音を拾うマイクによって、本体とユーザーとの距離、更には周りの音の環境を検知する独自の技術を採用しているためとのこと。
必要以上に大きい音量や長時間イヤホンやヘッドホンを使っていると、難聴など耳に悪影響を及ぼす可能性が高くなる。
聴力は失ってしまうと元には戻せなくなるため、そう言った「耳への安全性」と言った観点からもぜひ使っていきたい機能である。
スマホのアプリや音声コントロールも使える
他にも使いやすい機能があるので合わせて試してみた。
音声コントロール
いわゆる音声アシスタント機能のことで、Amazonで言う「アレクサ」のようなもの。
「trevolo U」では名前が「音符ちゃん(おんぷちゃん)」と名付けられており、音声モードボタンを1秒長押しすることで使うことができる。
ランプが緑色に光ると音声コントロールモードになる。
「音符ちゃん」と呼ぶと青色に光り、音声で指示が出せる。
使用例として、
- 「音量を大きくして!」
- 「音を小さくして!」
- 「動画学習モードにして!」
といった風に語りかけるだけでOK。
確かに使える機能ではあるが、我が家の子どもが使う分には音声コントロールではなくそのまま機器をタッチして操作していたので、便利なおまけ機能の1つとして覚えておく程度でも良いかもしれない。
スマホと連携できる
もう1つは、専用のスマホアプリがあること。
子どもの中にはまだスマホを持っていない子もいるので、ある程度大きい子や大人が使う用に向いている。
もちろんスマホがなくても使用上問題ないが、環境音の検知結果を数値で目視化できるといった便利な内容が盛り込まれている。
まとめ
こんな感じでBenQ社の語学学習向けBluetoothスピーカー「treVolo U」について紹介してみた。
語学学習やオンライン学習の際に、
- イヤホンを耳につけている
- PCやスマホ、タブレットに搭載されているスピーカーから聞いている
- その他のスピーカーに接続にしている
といった環境下の方も多いと思う。
これらの状況が決してダメという訳ではなく、「より耳に安全」で「より人の声を聞き取りやすい」スピーカーを求めている方にはピッタリの商品だと思う。
特に、高低音分類機能を搭載した2つのスピーカーによって、対面で話しているかのような人の声の聞き取りやすさは、使ってみて一番のおすすめポイント。
気になった方は、以下の公式サイトやAmazonでも確認ができるので一度チェックしてみていただければと思う。
treVolo 公式サイト
treVolo 日本公式Twitter
treVolo 日本公式Instagram