子どもの夏休みの宿題や課題の定番と言えば自由研究。
漢字や計算ドリルなどは、やるべきことやこなす量が最初から見えているので取り掛かりやすいが、自由研究については中々進まないという家庭も多いのではないだろうか。
その1番の理由として考えられるのが、
「どんなテーマにしたらいいかアイデアが思い浮かばない」
こと。
研究って言っても何を研究すればいいんだろう…
夏休みという長い休みを活用して、自分のしたいことや調べたいことがある子にとっては問題ないが、テーマが「自由」であるが故にそもそも最初のステップでつまずいてしまう。
そのため、2学期開始間近になってドタバタしないためにも、何かしらの気づきを与えるべく親からのアドバイスやヒントといったサポートをすることは多少必要なのかなと感じている。
さて、話は変わるが小学校低学年の我が家の息子の今年の自由研究のお題は「貯金箱づくり」
貯金箱づくりは定番ではあるが、問題は
「どんな貯金箱を作るか?」
という点。
話し合った結果、挑戦してみたのは「クワガタの貯金箱」
ということで、この「クワガタの貯金箱」を作るに至った背景や必要な道具、作り方といった手順について今回は紹介していきたいと思う。
クワガタの貯金箱を作ることにした理由
8月の後半、ようやく自由研究を始めることにしたのだが、まず最初にこの夏休みの思い出について息子と振り返ってみることにした。
我が家には現在色々な生き物を飼っている。
水槽にはメダカにどじょうにモツゴ(クチボソ)。
昆虫用の飼育ケースにはクワガタ。
我が家で飼っているものは息子が捕まえてきたものが基本だが、クワガタについては自分も仕事帰りに偶然捕まえてきたものを飼育している。
自分が捕まえてきたクワガタは大きめのノコギリクワガタで、息子のはコクワガタ。
サイズ的に大きいクワガタを自分でも捕まえたいという思いがあった様で、
「よし、じゃあ早起きして一緒にクワガタやカブトムシを捕まえに行こう!」
と約束した。
そして休日、2人で朝5時から近くの里山や公園にクワガタを取りに出かけてみたが、その日は何も見つけられず断念。
その翌週も別の場所で朝5時からクワガタ取りに挑戦してみたが、同じく見つけることはできなかった。
捕まえられなくて残念ではあったが、息子本人にとっては頑張って早起きして虫取りという冒険に出かけたこと自体がかなり楽しかった模様。
実のところ、自分も早朝の虫取り体験は童心に帰ることができてすごく新鮮だった。
こんな背景もあって、
「楽しかった思い出を作品に残そう!」
という思いからクワガタの貯金箱を作ってみることにした。
紙粘土でのクワガタの作り方
さて、ここからは紙粘土を使ったクワガタ作りについて紹介していく。
サイズに合わせて絵を描く
まず最初に行うことは、クワガタの絵を紙に描き出すこと。
無計画に作り始めると、完成イメージよりも大きすぎたり小さすぎたりしてしまう可能性があるため、サイズ感を先に決める意味合いが含まれる。
サイズを決めるにあたっては、貯金箱本体のサイズが基準になってくるため、その辺りをよく考えて描くと良い。
図鑑を参考に息子が描いたクワガタの絵。
骨組みと芯材で下地作り
次に、描いた絵をベースにワイヤーを使って骨組みを完成させていく。
ワイヤーはダイソーやセリアといった100均で販売されているもので十分。
そのままだとただの細いワイヤーのため、ねじりながら強度を高めていく。
ニッパー があると簡単なので便利。
クワガタの顎の部分の骨組み。
こんな感じで、型作りが完成。
下書きで描いたに対し長さがバラバラな部分があるが、長ければカットして調節することができるので、基本的には長めに作っておくと良さそう。(と後々学んだ)
その後、出来上がったワイヤーの型に肉付けを行っていく。
新聞紙やトイレットペーパーが芯材として定番であるが、今回はアルミホイルを活用。
体や足の形に沿って、アルミホイルを巻き付けていく。
全身をアルミホイルで肉付けした姿がこちら。
紙粘土で覆っていく
ここでようやく紙粘土を使うのだが、こちらもダイソーで購入してきた。
ベースとなる型があるので、型の周りを覆うように粘土を付けていく。
絵の具で色塗り
ここまできたら、完成間近。
後は、絵の具で楽しく色塗りして着色させる。
色味は図鑑を参考にしながら塗って、完成!
ニスを塗る
最後は、ニスを塗って表面をコーティング。
ニスとハケもダイソーで用意。
光沢が出て 良い感じに仕上がった。
貯金箱の台座作り
紙粘土でクワガタを作り終えたところで、次はお金を貯金していく箱作り。
ダイソーで買ってきたのは、こちらのウッドボックス。
底面はこんな感じになっていて、横からスライドすることで開けることができる。
貯金箱については牛乳パックや段ボールなどで代用しても良さそう。
ただの木箱だと味気なく工夫もないので、同じくダイソーで買ってきたフェルトで覆うことにした。
まずは硬貨を入れる口をDIYでカットする。
彫刻刀を使って開けるため、ここは大人が対応することに。
こんな感じで硬貨の入り口が完成。
念の為、紙やすりで削って表面を滑らかにする。
後は、ウッドボックスの形に沿って茶色のフェルトを切っていくと同時に、 硬貨の入り口もハサミでカット。
台座の部分はグレーのフェルト。
フェルトとウッドボックスはボンドでくっつける。
ちなみに、ボンドの白い跡が所々見えるが乾くと消えるので心配は無用。
最後に、紙粘土で作ったクワガタと貯金箱をボンドで接着させて完成!
まとめ
こんな感じで息子の夏休みの自由研究の宿題で取り組んだ「クワガタの貯金箱」について紹介してみた。
特に手の込んだからくりもないため制作に掛かった日数は2日。
1日目は紙粘土で固めるところまでで、2日目に色塗りとニス、貯金箱本体を作成した。
観察する系の自由研究だと時間が掛かることが多く挫折しがちだが、紙粘土での物作りだと数日あれば出来るので息子も割と集中して取り組むことができた。
高学年であれば、木やエサといったクワガタ以外の装飾も工夫したいところだが、まだ低学年なのでまずまずの出来栄えだと思っている。
2学期が始まったら一度学校に持っていく必要があるが、息子本人としては早くこのかわいい貯金箱にお金を貯めていきたいとのことで今からワクワクしている様子。
そして完全に親バカであることは承知しているが、
「コンクールに入賞するかもね〜!」
と自分自身もちょっと楽しみ。
貯金箱という枠組みで考えると、子どもの作品の中で割とよくあるものなので、人と被らないために選択肢の中から外す人も多い。
でも、どんな貯金箱に仕上げるかで最終的に個性の差が出ると思うので、好きなモノや思い出に残っているモノ、コトから作り上げていくときっと楽しい自由研究になると思う。
どうしても時間が足りない場合や、自由研究以外の用途であれば簡単に作れる工作キットもオススメです。