テレビか雑誌の特集で、「頭の良い子の家庭には、ホワイトボードが置いてある家庭が多い」という話を耳にしたことがある。
確かに考えてみれば、子どもの勉強にも使えそうだし、家庭内での情報共有などなど色々な使い方が頭に思い浮かんでくる。
ホワイトボードというと、いわゆる会議室にあるようなキャスター付きのものがまず思い浮かぶ。
ただ、こういった商品を家に置くと足の部分がどうしても邪魔で、引っ掛けたりつまずいたりしてケガをしてしまう恐れも考えられる。
最近は、壁掛け用のホワイトボードもあるが、荷重が気になるし、壁に穴も開けたくはない。
「何か良い方法がないかなぁ」
と調べていたところ、理想に合うピッタリの商品を発見した。
それが、「ホワイトボードシート」
このホワイトボードシートを使えば、家庭に設置する上で以下のような問題点が全て解決される。
▷ 壁紙に貼るだけなので、邪魔なキャスターや脚がない!
▷ 賃貸でも安心。壁に穴を開ける必要がない!
▷ マグネット付きシートを選べば、磁石がつく!
ちなみに、壁紙は触ってもらうと分かるが実際には凸凹しているため、そのまま貼ると安定した粘着力を発揮してくれない。
だからといって、簡単に諦めるにはもったいない。
そこで、壁紙への貼り方についても、身近なグッズを使うだけで完璧に貼れる最適な方法を考えだした。
ということで、今回は我が家が購入したおすすめのホワイトボードシートについて、壁紙に貼る便利な方法も踏まえて紹介していきたいと思う。
- ホワイトボードシートとは
- コクヨ(KOKUYO)社 「ピタボ 吸着シートタイプ」
- 壁紙に貼る時の工夫
- マスキングテープとクリアファイルで養生
- 完成後
- 外枠を付けて、壁紙に書いてしまうリスクを無くす方法
- 壁紙に書いてしまった場合
- おすすめの使い方は人それぞれ
- 【追記】約2年経過しても剥がれ落ちない抜群の安定感
- まとめ
ホワイトボードシートとは
ホワイトボードシートは、色々なところに貼ることができるシートタイプのホワイトボード。
シートタイプなので、脚がなく床付近も邪魔にもならず、壁掛けでもないので壁に穴を開ける必要もない。
壁に傷が付かないという部分は持ち家の自分に限らず、賃貸で暮らす方にとっても大きな利点と言えるだろう。
コクヨ(KOKUYO)社 「ピタボ 吸着シートタイプ」
今回購入したのは、文具やオフィス家具で有名なコクヨ(KOKUYO)の「ピタボ 吸着シートタイプ」
ピタボの特徴は主に以下の3つ。
▷ 壁やガラス、木材、金属製品の平滑面に貼れる吸着シートタイプ
▷ 粘着剤を使用していないので、糊残りがない
▷ マグネットの使用が可能
まず、ガラス面や冷蔵庫など平滑面に関しては簡単にピタッと貼ることができる。
ピタボは、無数の気泡で出来たシートが独自の強力な粘着性を生み出しているので、一度貼れば剥がれ落ちることもない。
また、粘着剤も使用していないので、引っ越しの際などは汚れや傷もなく剥がせる。
そして、このピタボを買ったもう一つの決め手が磁石を使えること。
三重構造の真ん中に鉄粉シートが組み込まれているので、例えば学校のお便りや今週の目標など掲示したい紙なら何でもマグネットがつくので非常に便利。
壁紙に貼る時の工夫
さて、我が家ではリビングの壁に貼ろうと考えているのだが、壁紙の場合はピタっと吸着出来ずに剥がれてしまう恐れがある。
平らといえば平らだが、厳密には壁紙のクロスはザラザラしているので、壁紙に対してちょっとした養生が必要。
要は、以下のようにすれば良い。
① 壁紙のクロスを凸凹がないように仕上げる
② その箇所の上にホワイトボードシートを貼る
「それって結構大変なんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれない。
実は、100均でも買えるような身近な文房具を使うだけで、仕込みは完成できるので心配は無用。
詳しい内容は、次項で写真を交えながら説明していきたい。
マスキングテープとクリアファイルで養生
まず、貼る前の状態がこちら。
どこの家庭にもあるごく普通の壁紙。
最初に外枠をマスキングテープで囲む。
その後、枠内も同様にマスキングテープを貼り、碁盤目状に仕上げる。
次に、両面テープを使ってクリアファイルをマスキングテープの上に貼っていく。
こうすることで、
「凸凹のない平らな面を作り上げ、且つ壁紙と接しているのはマスキングテープなので、もし剥がす際も傷を付けずに剥がせる」
仕組みを実現させることが出来た。
※計測を誤り、左側部分のマスキングテープを若干長めに貼ってしまったので、最後に剥がした。
完成後
こちらがホワイトボードシートを貼り終えた写真。
今回購入したのは1,200×900(mm)のサイズで、重さもそれなりにあった。
だが、予想通り平面化を実現させたことでピタリと貼り付き、剥がれ落ちそうな雰囲気も全くない。
付属品として、イレーザー・トレー・黒と赤のマーカーがあり、マグネットとしてシートに貼り付けられる。
早速集まり出して描き始める子どもたち。
外枠を付けて、壁紙に書いてしまうリスクを無くす方法
壁紙にホワイトボードシートを貼る作業は完成したが、実際に使ってみるともう1つ大きな問題があった。
それが、
「ホワイトボードシートからうっかりはみ出して壁紙にマジックで書いてしまうこと」
この事象が起きてしまう原因は次の2つ。
1. 壁紙もホワイトボードシートも同じ白色で、境界線の識別が難しい
2. 書いている時に勢い余ってはみ出す
ということで、外側を覆うフレームを自作することで、物理的に壁紙には書けなくするように対処した。
ダイソーの売り場にある工作材料(角棒)を活用してミニDIY。
上下左右を覆う必要な長さを予め計算し、あとはカットしたりつなぎ合わせたりする。
完成!
これでフレームの外に書いてしまう事が完全になくなった。
壁紙に書いてしまった場合
念のため今後のことも考えて、マーカーで壁紙に書いてしまった場合の実験をしてみた。
その場合、激落ちくんの様なスポンジを使えば簡単に消せる。
後も残らずキレイに消えた。
おすすめの使い方は人それぞれ
使い方については本当に自由で構わないと思う。
我が家の子たちは、貼った直後は大好きなスーパーマリオのキャラクター似顔絵対決で仲良く遊んでいるのをよく見かけた。
勉強が好きな長女の場合、
「難しい掛け算の問題出して!」
と言ってきて、学校の黒板を使う感じで2桁や3桁の問題を書いて解かせたりして一緒に楽しんでいる。
他にも、自由にお絵かきしたり、写真を飾ったり、伝言やメモを残すのにも便利だったりする。
【追記】約2年経過しても剥がれ落ちない抜群の安定感
この貼り付け方法でホワイトボードシートを設置してから約2年が経過したのだが、粘着状況は全く変わっていない。
外側の木枠はペンで汚れているが、おかげで壁紙はきれいなままを維持。
現在小学1年生の息子は漢字と英語を頑張っている。
マグネット付きはやっぱり便利で、漢字やアルファベットの一覧表も磁石で簡単に貼れる。
4年生の長女とは、ホワイトボードシートを使って算数の問題を今でもよく一緒に解いている。
まとめ
こんな感じで、コクヨ(KOKUYO)の「ピタボ 吸着シートタイプ」を自宅の壁に貼ってみた件について紹介してみた。
ホワイトボードシートを壁紙に貼ったことによる表面的なメリット・効果としては、「スペースを無駄にすることなく設置できたこと」と「勉強や遊びに役立ってくれていること」だと考えている。
そして、冒頭に書いた
「頭の良い子の家庭には、ホワイトボードが置いてある家庭が多い」
という点だが、結局はこのホワイトボードがコミュニケーション能力の向上に役立てられる点が一番大きいのでは、と思っている。
時には取り合いになったりして喧嘩したりすることもあるが、何だかんだホワイトボードのおかげで家族が楽しく過ごせる雰囲気になっているのがすごく嬉しい。
他にも、マグネットが使えるホワイトボードシートなので、
「マグフォーマーもくっ付くかもね!」
と言って、こんな風に図形にしたブロックもくっ付けながら、立体図形を書く練習やまで編み出し始めた。
父親の自分としては、最初は宿題やお便りを貼る位にしかマグネットの使い道を考えていなかったが、この様な使い方も見つけ出すのだから、ホワイトボードを通じて創造力の向上にも役立てられていると感じられる。
自宅にホワイトボードシートがあれば、自由にお絵かきができるだけでなく、黒板のように子供の勉強のお手伝いにも使える。
我が家の子も頭の良い子に育つのかは、このホワイトボードの導入によって決まるわけではないが、少なくとも家族間のより深いコミュニケーションと創造力発展には貢献してくれることは間違いないと思う。
我が家では、1つのホワイトボードシートを貼っただけだが、この方法を使えば壁一面に貼ることもできる。
気になった方はぜひ参考にしながら導入していただければと思う。