最近、「【コスパ最強!ハイセンスのテレビは機能充実で価格もお手頃!】」で紹介したようにテレビを買い替えた。
テレビを買い替えたのが約10年振りということもあり、その薄さには本当に感動する。
「せっかく超薄型テレビになったことだし壁掛けテレビにしてみたい!」
壁掛けテレビは見た目もスッキリするし、何よりおしゃれ感が半端ない。
とは言え、実践するにあたりなかなかハードルが高いイメージがどうしてもある。
- 賃貸なので壁に穴を開けられない
- 壁が石膏ボードなので補強が必要
- 持ち家だけどそもそも穴を開けたくない
- 専門業者に工事をお願いすると高い
お金も掛けず自分で何とか壁掛けテレビに出来ないかなぁ?
こんな風に悩んだ結果、DIYに挑戦することにした。
ザックリ簡単に説明すると、
- 壁に柱を立てる
- ベニヤ板で柱を覆う
- 壁掛け金具を柱に取り付ける
こうすることで、壁に穴や傷を付けることなく、且つ費用も抑えることができる。
実際に取り掛かってみたところ、特別な技術も不要で難易度も高くないDIYで無事に完成させることができた。
掛かった費用も1万円以内に抑えられ、DIYでの壁掛けテレビに調整してみたいと検討している方にもおすすめできる内容。
壁掛けテレビのDIYが完成した後は、仕上げに壁紙シールを貼ってコンクリート調の雰囲気も作り上げた。
その方法については別途紹介するとして、この記事では「DIYによる壁掛けテレビの手順」について紹介していきたいと思う。
現在の状況について
DIYを始める前に現状把握を実施。
まずはこちらの写真をご覧いただきたい。
最初に感じた改善したい点は以下の2点。
1. Wi-Fiルーターやゲーム機の見栄えが悪い
2. テレビの角度が変えづらい
これらの対処法として決めたのがこちら。
- 機器類はテレビ台の中に収納する
- 「アーム式」の上下左右に角度調節可能な壁掛け金具を買う
次に柱を立てるにあたって、厄介な点が「壁の上部にエアコンがある」こと。
今回は柱の上からベニヤ板で覆うことを考えているのだが、エアコンとコンセントの部分は干渉させないように工夫が必要となる。
壁掛けテレビのDIY方法
仕上げたい構想が出来上がり、必要な木材のサイズを計測した後、ホームセンターで買い揃えてきた。
ということで、いよいよお待ちかねのDIY開始。
① 2×4材とラブリコで柱を立てる
最初に柱を立てる作業から。
この工程で必要な材料は以下の2点。
▷ 2×4材
▷ ラブリコ
ラブリコは、床と天井を固定するアジャスターの役目を担うもの。
有名な類似品として、我が家でもよく利用するバネの力で突っ張る「ディアウォール」がある。
今回ラブリコを採用した理由は、2×4材をはめ込むフタとなる部分の厚みが1.5mmと非常に薄く壁にピタッと立てられるようになるため。
ディアウォールだと先端がフラットではない点が気になる。
柱を3本用意したので、ラブリコも3つ用意。
尚、アジャスターの高さを考慮するため、2×4材は床から天井までの長さから95mm短く用意する。
こんな感じでジャッキを回しながら柱を固定させていく。
② 壁掛け金具を固定する下地を作る
次にテレビの壁掛け金具を取り付ける下地となる部分を設置。
方法は、左右の2×4材の柱の間に2×4用のL字金具を使って棚板を作る。
こちらが棚受け金具の役割を担うL字金具。
全部で4つ買い揃えた。
こんな感じで左右それぞれ2つずつを水平になるようにビスで留めて設置。
最後に、横に2本の2x4材をはめ込み、下からビスで留めて完成。
柱が若干斜めになっているので、この段階で微調整を行う。
③ 下半分をベニヤ板の壁で覆う
次は柱の2x4材の上からベニヤ板をビス留めしていく作業に移る。
ベニヤ板で留めていく理由はこちらの3点から。
1. 配線ケーブルを隠すため
2. 壁紙を貼る下地にするため
このままの状態で壁掛けテレビとして完成させると、大きな問題点が1つ残る。
それが、「配線ケーブルがテレビの下からだらーんと見えて見栄えが非常に悪い」こと。
そこで、ベニヤ板で壁を手前に作ることで、その裏に配線ケーブルを通し隠す方法を採用した。
もう1点は、壁紙シールをベニヤ板に貼って部屋の雰囲気を変えたいという意向があるため。
ということで、下の方からビスでベニヤ板を固定させていく。
壁掛け金具を固定させる部分はベニヤ板で覆わないように残しておく。
④ テレビの壁掛け金具を設置する
ここでようやくテレビの壁掛け金具の設置作業に入る。
こちらがネットで購入した「PERLESMITH テレビ壁掛け金具」
この壁掛け金具の一番の特徴はアーム式である点。
前後や左右、更には上下の角度調節が可能で、ソファやキッチンからなど色々な位置から常に最適な視聴環境が構築できる点が購入の決め手となった。
最初に現在テレビに付いているスタンドを外す。
その後、テレビの背面に付属のブラケットを取り付ける。
ちなみに我が家のVESA規格(壁掛け用ネジ穴)は200x300(mm)。
次に、壁掛け金具を取り付ける4箇所に鉛筆で印を付ける。
5.5mmドリルを使って、約65mmの深さの下穴を開ける。
13mmソケットレンチを使って、壁にしっかりと固定されるまで締め付ける。
※ソケットレンチは付属されないので別途用意する必要あり。
壁掛け金具は重量があり、結構重いので2人で作業するのがおすすめ。
取り付け後の状態。
水平器を使って水平かどうかも確認しておく。
ここで一度テレビの壁掛けをテスト。
良い感じに仕上がってきている。
⑤ 上半分をベニヤ板の壁で覆う
いよいよ最後の工程となり、上半分をベニヤ板で覆っていく。
エアコンがあるため上半分の構造は少し厄介。
そこでエアコンとコンセントが干渉しないようにベニヤ板をカットしていく。
厚み約2.5mmのため、カッターでも問題なくカットできる。
こんな感じでエアコンとコンセント部分を省いたベニヤ板の壁が完成。
後は同じ要領でビス留めしていく。
最後にテレビを壁掛け金具に取り付けて完成!
配線ケーブルはベニヤ板の裏を通しているので、見た目もスッキリ。
ちなみにベニヤ板は天井ピッタリまでは覆わず、ラブリコのアジャスター部分の緩みを定期的にチェックできるように残しておいた。
角度も簡単に変えられるので、わざわざテレビの正面まで移動する必要も無くなった。
まとめ
こんな感じで、DIYで出来る「壁掛けテレビ」のやり方について紹介してみた。
掛かった材料費をおさらいすると「総額8,000円」と1万円を下回ることができた。
▷ ラブリコ(3つ):約2,500円
▷ 2x4材(14F x 2本):約4,000円
▷ ベニヤ板(厚2.5 x 幅920 x 長1,830(mm)):約1,000円
▷ その他(ビス等):約500円
作業時間としても半日程度で仕上げることが出来て、且つ1万円以内に抑えられたので非常に良かったと思う。
テレビを壁掛けにして良かった点としては、主にこちらの3点。
▷ テレビ周辺の雰囲気がおしゃれになった
▷ 色々な角度から視聴できるようになった
▷ 配線ケーブル類のごちゃごちゃがなくなりスッキリした
「テレビを買い替えたのをきっかけにインテリアを見直したい!」
とか
「テレビを壁掛けにしたいけど、どうやればいいんだろう??」
と思っている方は、ぜひ参考にしてみてもらえればと思う。
後日、壁紙シールを使ったDIYで壁掛けテレビのオシャレ度をアップさせてみたので、こちらも合わせてご覧いただければと思う。