以前からずっと気になっていた本があったが、中々本屋で巡り会えずにいた。
だがこの週末、ようやく出会う事ができたので購入して早速読んでみた。
この読書記録について、今回は書いてみたいと思う。
モノ選びは自分らしい人生を歩む第一歩
今回購入した本はこちら。
「人生を変えるモノ選びのルール: 思考と暮らしをシンプルに」
著者は、堀口英剛さん。早稲田大学卒業後、Yahoo! JAPANに入社され、現在は独立されている。
在学中に、「NUMBER333」というブログを開設し、ときめきを感じるこだわりのあるモノについて紹介する人気ブロガーさんでもある。
もちろん自分も、記事が更新される度に毎回楽しく読ませて頂いている。
そんな本書の内容は、厳選された「ときめくモノ」の紹介だったり「モノに対するこだわり」や「モノを通じた持論」が展開される一冊となっている。
朝一番に楽しいモノを
本書を読んで感じた点は色々とあったが、今回は下記の二つに絞って挙げたいと思う。
一つ目が、習慣を変える方法として「モノを活用してそれを外的要因にしてしまうこと」。
当時、著者は当時長時間寝ることが大好きでありながらも、早起きしてもっとたくさんの時間を欲しいと考えていた。
そこで、松浦弥太郎さんの単行本がキッカケで購入した一本のギターを、朝の目覚めとともに弾くという楽しみを作り出してから、すんなりと早起きができるようになったとのこと。
自分もそうだが、「何かを変えたい!」と思い立った時に、長期的にみてモチベーションを維持することは非常に難しいものだ。
だから、自分も何かと外的要因を上手に利用する。
例えば幾つか例を挙げてみる。
せっせと家の掃除に励んで清潔を維持することは、誰かに褒められる訳でもないし収入が得られる訳でもなく、やって当たり前であるコト故に意外に大変。
でもそれが、友達やお客さんを家に招く予定をポンと作るだけで、「否が応にも綺麗にしておかないと」という状況に追い込まれる。
「早起きしてランニングをしよう」と意気込んでもなかなか続かない。
でも、友達や親しいご近所さんを仲間にして一緒に始めれば、そう簡単には止められなくなる。
モノ選びにおけるルールの話とは少し逸れてしまうが、人生を円滑に回るように進めていくためのトリガーは、モノでも人でもコトでも自分は同じだと思っている。
スラスラと頭の中に入る文章
もう一つ挙げておきたいのが、本書の文章について。
ブログの記事でもそうなのだが、著者が書く文章はスゥーっと頭の中に入ってきて、非常に読みやすい。
モノを選ぶ際の基準もとてもシンプルなだけあって、読者へ伝えるメッセージも同様に分かりやすい。
決して自分の考えを相手に押し付けるわけでもなく、でも自然と引き込まれていって気がつくと「確かにそうそう!そうあるべきだね!」と共感してしまっている自分がいる。
独自の持論を展開する本は世の中にたくさんあるが、著者の分かりやすい、そして優しい想いが篭ったメッセージが、よりこの本の良さを引き立てているのだろうと感じた。
まとめ
家庭や仕事、住んでいる場所など暮らし方は人それぞれで異なるもの。
著者と同じような基準を持ってモノを選ぶとか、同じような機能を持ったモノを揃える必要はない。「良いモノの基準」が違ったりもするだろうから、そもそも合わせるのも難しい人もいるはずだ。
もちろんそれは著者も良く理解されているのは本書を読んでいて感じる。
要は、本書を通じて何に共感し、何を学び、どう自分の暮らしに役立てていけそうなのかを考えることが大事だと思う。
「モノ選び」に関して言えば、「一日一つモノを捨てる」という点は、今回読んで凄く納得がいく箇所だった。
著者も触れているが、想像している以上にモノは毎日増えていく。
「もうこれ以上捨てるモノはない」
という状況でも、今まで手を付けていなかった箇所に目をやると、確かにまだまだ出てくるものだ。
本書はモノ選びに関する内容が主体ではあるが、「モノ選び」を通じて改めて自分の暮らしや行動、考え方を見直すキッカケになることが出来た一冊だった。